釘DEねこにゃん〜暴走編〜彼らの事情
とある基地の中、この世界のテレビではお馴染みの正義のヒーロー、
ねこにゃん達はパソコンの画面を見ながらなにやら話し合っていた。
「ひめにゃん、分かったか?謎のネギ臭騒動の犯人について。」
「ダメ・・悪者データベースにのっていないわね・・。ここはマジメに聞き込みとか事件のあった場所とかを調査して、自力で敵を発見するしかないみたいよ。」
「くそっ!!敵の居場所が分からないと、次回の放送に間に合わないじゃないか!!」
自分の思い通りに行かない苛立ちのためか、ねこにゃんは机をバンと叩き、そのままトイレへと行ってしまった。
正義戦隊ねこにゃん、
それは悪者をねこにゃん、ひめにゃん、キョメにゃんの三人(人!?)組が倒すという今最もHOTなテレビ番組である。
彼等は本当に悪者を倒しており、その倒す光景をテレビ局の人達が撮影するのだ。
もちろんこんな事をするのは金のために他ならない。
事前に悪者については居場所、悪事等は調査済みで、
番組の撮影の日程にあわせて、悪者を倒すようにしているために今まで撮影は全てうまくいっていた・・・。
しかし、今回ねこにゃんがテレビ局に伝えた悪者は、
なんと彼等の悪者調査データがつまっている、悪者データベースに登録されていない敵だったのだ。
そして現在その敵について調べているのだが、役に立つ情報は何一つ出てこない。
だからこそ彼等は皆いらついているのだ。
が、ねこにゃんが番組の撮影がうまくいかない事を恐れて苛ついているのに対し、残る二人の苛つきの対象は違った。
「なんなのよ、あの偉そうな男は!!だいたい、ねこにゃんが悪者データベースを見ないで
『エロ本にネギ臭をうえつける奴は許さ〜ん!!』
とかほざくからこういう事になったんでしょうが!!」
「それは同感。あいつのせいでこちとら苦労しているのに、勝手にキレてやがるよ。
これでそのネギ臭騒動の元凶が見つからなかったら、絶対あいつ逆ギレするよ!」
ひめにゃん、キョメにゃんは自分達のリーダー、ねこにゃんに対する不満を次々とこぼす。
「あたし最近思ったんだけど・・あいつ臭いよね?もう鼻がもげそうになるくらいの異臭がする時もあるんだけど・・・。」
「そりゃあ言えてる!俺もずっと思ってたんだよ、やっぱりひめにゃんも思ってた!?
だいたいさあ、自分のテーマソングに『ねこにゃんアルティメットソード』とか寝言ほざいてるけどさあ、
あいつ『ねこにゃんソード』しか使ったところしか見た事ないぞ。」
二人はともに大爆笑。
「そんなの嘘に決まってるでしょ!!あの見栄張りはねこにゃんソード以外技がないのよ!!
ねこにゃん電磁フィールドだってキョメにゃんが作ったものだし・・・。
ただねこにゃんソードって叫んでるだけのつまらない主役なのよ。」
「あれ、俺達ってなかよし三人組って設定だったはずなのに、
なんか方向性変わっちゃったよ!!」
「仕方ないわよ、アイツ、キモイし性格悪いし。」
再び大爆笑。もうかねてから思っていたねこにゃんへの不満をお互いにぶちまけて大満足していた。
そんな時だった。パソコンから緊急ブザーが鳴り出したのは。
すぐにひめにゃんとキョメにゃんは画面を覗く。
「こ、これは・・・パンツ男爵が犬猫町近くの犬猫森に現れたみたい!!」
「これは強敵が現れたな・・・。撮影は今日はないけど・・いくしかないだろ!!」
二人の中に緊迫感が生まれた中、トイレから慌ててでてきたねこにゃんがひめにゃんを押しのけてパソコンの画面を食い入る。
ひめにゃんは、ねこにゃんに押しのけられた事に苛立ちを感じるも、それ以上に気にかかる事があった。
「ねえ、ねこにゃん・・トイレの水流した音とか聞こえてこなかったんだけど・・。手も洗った・・?」
ねこにゃんはひめにゃんの方を向くと、もうしわけなさそうに言った。
「あ、急いでたから流してないよ。それと手もまだ洗ってない。」
ひめにゃんは身の毛が全部逆立つ思いだった。
その手で自分は触られたのかと思うだけで、彼女は一目散にファブリー○を取りに別室へと走り去る。
「変な奴だな・・。で、どうするキョメにゃん。撮影はないけど・・一応行ってみる?」
ねこにゃんのさりげない一言にキョメにゃんもストレスがたまる。
「行くに決まってるだろ!!とっととロボに向かうぞ!!」
「はいはい。は〜・・・ネギ臭犯人でてこないかなあ・・。」
自らの利益しか見ていないねこにゃんにキョメにゃんもストレスのあまり、
近くにあったラベンダーの香り吸引でリラックスをはかった。
一人ロボのもとに到着したねこにゃん、
そしてひめにゃんとキョメにゃんは二人してロボに向かう途中、話題は再びねこにゃんの事へと移る。
「本当に信じられない!!あたし今すぐにでも魔法『○ァブリーズ』を覚えて、どこでも除菌できるようにしたいんだけど!!」
「アレの性格の悪さは、性悪世界大会にでれるレベルだぞ!!俺等、もうそろそろアレとは縁切らない?」
「それだと全国の子供達が悲しむじゃない!!嫌でもアレとの共同生活に我慢しなきゃいけないのよ・・。」
ねこにゃん達の間にある明らかな確執、テレビの前の視聴者はそれを知る事はないだろう。
『釘DEねこにゃん〜暴走編〜凶暴』に続く
このねこにゃん達の性格の設定も、mmoさんの作品の設定を使わせてもらいました。。
![]()