1, 勇者と希望の剣  第X話 後編




◎そして勇者一行は国民や商人もほとんど足を踏み入れない森臓の森へ入る




チタ「おい、勇者さんよお。その荷物どうするつもりだ?
 まさか、そのまま持ってくとかいうバカな事はいいださねえよなあ?」

勇者様「ああ、これか。・・・・・・・この森には魔物しかいなさそうだし、いいかな。」

チタ「はあ?おい、意味が分からねえぞ!?」

サヤ「・・・・本当に救いようがない人・・・。」

チタ「なんだと!?テメエさっきから偉そうに・・・」

サヤ「あなたに言ってないから。」

チタ「テメエなあ・・・って・・はい?」

勇者様「さて、新入りのチタ君。君には僕の宝をまあ二つぐらいは分けてあげるよ。
   早く選んでよ。この気味悪い人形やるよ、ほれ。」

チタ「選択権が無えよ!!!・・・っておまえ、その人形は最 初にもらったお守りだろ!!!おまえ正気か!?」

勇者様「お守りだかなんだか知らないけど、どうせほとんど売るから関係ないよ。
    だから今のうちに欲しいやつあったら言えって言ってるんだよ。察しろよ。」

チタ「う、うううううううううううううううううううううううう売るーーーーーーうーーぅう!?
   おい、コレは非道とかいうレベル違えよ!!!」 

勇者様「世界の希望の勇者様にコレ呼ばわりする君こそ、非道の極みだよ、全く。
    もう分けてやんないからな!後で駄々こねても知〜らない!」

チタ「いらねえよ!!テメエには良心が無えのかよ!!?」

勇者様「勇者の持つ心こそ良心だよ。」

チタ「ウガーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

サヤ「早速、彼のペースにはまってる。最悪よ、あなた。」

トオヤ「俺貰う!この酒旨そう!」

勇者様「ハハハ!酒はたんまりある!た〜んと飲め!!」

チタ「それは清めの酒だろ・・・・嘘だろ・・・これが勇者だと・・・・。さっきまでのは演技かよ・・・。」

勇者様「今時さあ、あんなクッセー言葉にたなびく人があんないたとは思わなかったよ。
    言ってて吐き気がするセリフだよ。『勇者様行かないで〜!』、今の上手くない!?」

チタ「・・・・・まあいい。俺は傭兵だからな、テメエがこの世のカスだろうと護衛はする。」

勇者様「そういうクールな態度装ってるといじめたくなるなあ♪とっとと僕に屈しなよ。」

チタ「どこの悪役だよ!だあ、頭痛い・・・。」

サヤ「勇者様、そろそろ暗くなってきました。テントの用意を。」

勇者様「そうだね、トオヤとチタ、とっとと僕の寝どころを作ってよ。」

トオヤ「分かったよ!作るよ!」

チタ「任されてるのはテメエの護衛。分かってるか?」

勇者様「じゃあトオヤよろしく。僕は散歩でもしてくるから。行こう、サヤ。」

サヤ「分かったわ。テントは30分ぐらいで完成すると思われる。
あまり遠くに行く事は得策とは思えないと忠告しておくわ。」

勇者様「やだ。」

サヤ「分かったわ。」



スタスタ  



チタ「・・・・・おい、テント一つ張るのに30分かかるものか・・・?」

トオヤ「勇者様のテントを張るのに30分、その他のに10分ぐらいかかるよ!」

チタ「なんだ、その勇者様特権は・・・・。おまえはあのバカになんで従ってるんだよ?」

トオヤ「勇者様はみんなの希望!」

チタ「あれが希望とか世の中いかれてるな。
・・・仕方ねえな・・・。手伝うか。」

トオヤ「嬉しいね!感謝だよ!」

チタ「こいつのテンションも意味わかんねえな・・・」





勇者様「おや、テント完成ご苦労だね。勇者感激雨嵐ってね。」

チタ「キモイぞ、テメエ。」

サヤ「あなた、口の利き方が悪すぎよ。常識問題として最悪。」

チタ「それは俺にいうべきセリフか?」

サヤ「勇者様は世界の希望よ、多少の問題などゴミも同然。」

チタ「つまりおまえも勇者がクズだと思ってるんだな。」

サヤ「それで私に勝ったつもり?勇者様は救いようが無いと、以前にも言ったわよ。」

チタ「おまえも勇者程じゃないが性格悪いぞ。」

サヤ「アレと一緒にしないでくれる、最悪。」

勇者様「サヤ、勇者様にひどい事言ってるねえ・・。夜の営みをしたら許してやらなくもないよ。」

サヤ「ならば許されなくていいわ。」

チタ「・・・・・さりげなく、とんでもねえ発言しただろ・・・。勇者だからといって、そんな特権はねえだろ。」

勇者様「・・・・・まあ、オコチャマが大人になりきれてないから、そんな敏感なんだあ。」

チタ「(こいつ殴りてえ・・・!!)」

トオヤ「じゃあ、みんなおやすみー!」

チタ「あいつ幸せな性格してるな・・・。あいつこそ勇者じゃねえのか?」

勇者様「あんなブスじゃあ勇者は無理だよ。
    一般的に勇者って美形キャラだよ。それに僕こそが剣に選ばれたしね♪」

サヤ「性格偽ればみんな虜にできる、それが勇者様よ。」

勇者様「ははは!照れるなあ^^」

チタ「^^じゃねえよ。^^^^^^^^^^^がテメエにはお似合いだ。しかもどう聞いてもホメ言葉じゃねえだろうが。
   ・・・・というかよお・・・・テメエ本名が勇者様・・じゃねえだろ?」

勇者様「僕の名を知れるのは、抱いた女だけだよ。」

チタ「刺していいか?」




◎こうして勇者様は専用テント、サヤとトオヤは普通のテント、チタは外で寝た




勇者様「いやあ、いい朝だ!!」

チタ「イテテ・・・いいよなあ、布団を引いて寝ているご身分の人は!」

勇者様「あ、傭兵まだ居たの?気に入らないならどっかいけよ。」

チタ「こんな屈辱受けて金貰わずにいられるかあ!!」

勇者様「冗談だよ、君おもしろいから脱退なんて許可するわけないじゃん。あはは。」

チタ「笑えねえよ!!!!!」

トオヤ「朝から元気だよ!!おはよう!!」

チタ「んあ?あ、ああ・・おはよう・・」

勇者様「ブハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」

チタ「テメエはあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!」

サヤ「ププッ・・・・・笑ってなんていないわよ!?
あなたが滑稽だからって笑ってないから!」

勇者様「無理すんなってば!!!ププッ!だって、、プッ、本当に・・・ププッ!!」

チタ「・・・・・・・・・・・やっぱ帰りてえ・・・・・。」

  



おしまい



一応キャラまとめ

勇者様;世界の希望を背負った勇者。だがその権利を乱用し、性格も悪すぎ。女遊びが激しい。

チタ;一応主役か。腕利きの傭兵。勇者様に振り回される悲劇の運命を辿る。ツッコミ役。

サヤ;勇者一行の紅一点。毒舌で常に冷静。たまにふきだす。

トオヤ;でかい人。なんかテンション高くて、セリフも変な特徴がある。物事を深く考えない。



第X話おしまい。 『勇者と予言者』へつづく。