外伝、カキの木のもとで・・・・




 大きなカキの木の前にいる少年と少女

互いに頬を赤らめ、ただ俯いている

意を決したように少年は顔を上げ、少女を見据える

それに気づいた少女も慌てて顔をあげる

しばしの沈黙・・・・

少年は拳を握り締め、とうとう言葉を発する

「く、黒姫!大きくなったら結婚しようね!」

彼等の青春の日々、カキの木はずっと見ていた

カキの木は二人を見守り続けていた・・・




そして8年後

あのカキの木の前に二人の男女がいた

「白様〜!!あのカキおいしそうですわ!!」

「はいはい、後で二人で食べましょうね、と。」

あの時の二人は大きくなって

今もなおカキの木の前で仲睦まじく・・・


ドスゥゥゥゥウウウウウン!!!


「きゃああ!!白様が落ちたあ!!だ、誰かあ!!」

「だ、大丈夫だか・・・・・痛あーーーーーーーーっっ!!」


カキの木は笑っているかのように風にたなびく・・


END