〜第一話〜 怒羅衛門降臨
緊張は深まるばかり、いや、相手は余裕なのか。
未知のマッチョな生命体を前にしてノビタは正常な思考回路が奪われていた。
{どうしよう!どうしよう!殺される!コロころrこrこrこrこrこrkろおおおさえええええええあせえされるるるるうr!!あばばばばばばばばば、、、、、ここにいるよたしかにさわれるよよよよy木工用ボンドで手と手をくっつけてええぇぇぇえeあくsysysyしゅうううううuあんたくさいからジョイでさささ殺菌をををおwwowowow動き出す空渦巻いた闇を切り裂いてええええええええエエえええ切り裂きじゃっくーーーーーーーーーーーけけけっけえけええええけケーーーえええSSSエスSLIなんて信じネエしRCカードは持つだけで頭よくなるだあもっといい嘘つけっつうのおおおお・・・・ハンバーグ食べたいな・・・・}
お腹がすいたノビタはフラフラと立ち上がり、ハンバーグとブツブツ呟きながら
部屋を出ようとするも
「って無視すんじゃネエエエエエ!!!!空ウウウウウウウ・・気砲!!!!!!」
ゴッ!!!!!!!!!!!!!!
ノビタの横腹に今までに感じたことのない圧倒的な「力」が衝突する。
相手が叫ぶと同時だった。とんでもない速さ、刹那ともいうべきか。
もちろんノビタは耐えられずに再び押入れに叩きつけられる。
・・・・・・
それでも意識があったノビタは、いまだ体の中を走る苦痛に悶える。
体の外に痛みは感じない。
だが、体の内部、骨の髄まで走る衝撃・・・・・
巨漢の同級生にどれだけ殴られても決して味わったことが無き未知の感覚。
このマッチョは一体何者なのか・・・・・?
青きマッチョはいつの間にか腕に取り付けられていた謎の小さな筒のようなものを
はずし、ノビタを見て突然笑い出した。何たる不気味な!!
その顔はとてつもなく邪悪な笑み、般若とはまた違う。
「クハハハハハ!!!俺に殴られ、そして『空気砲』を食らってなお意識があるか、
なんて頑丈な野郎じゃねえか、おもしろい!!!!!」
完全に狂ってる、人を傷つける事にためらいは無く、逆に楽しんでいる・・・・
とても危険な存在だとはノビタは理解しているのだ。
だがそれに対する体の反応は大量の冷や汗のみ。
逃げ出すことなどできるはずがない。
体は言うことを聞かない。
絶体絶命なのだろうか・・・・・
いや、違う。ノビタは相手が自分を吹き飛ばした際に言った言葉を思い出した。
“テメエか?この怒羅衛門様を呼んだのは・・・”
この謎の言葉、意味が分かればもしかしたら救いになるか。
ノビタは混乱し興奮気味の精神を落ち着かせようとするも
(自己啓発セミナーで学んだ精神統一に効くというラマーズ式呼吸法を実践)
なかなか上手くいかない、まあラマーズ、ってねえ・・・・・・・。
言葉を発することすらできないノビタ、
だが幸運なことになんと相手からノビタに話へと導かれる。
「さて、悪い事をしたが、俺を呼んだって事はこの世がご不満ってわけだろ?
俺に何をして欲しい?」
自分が、こいつを、呼んだ、????
「ちょ、ちょっと待ってよ!!僕はお前なんか呼んだ覚えないぞ!!」
つい口から滑り出した言葉は相手を刺激する可能性超なものだった。
こんな気味悪い全身青なマッチョ生命体を誰が好んで呼ぶか!?
そんなモヤモヤが解せなくてツッコミをいれてしまったのだ。
・・・それに本当に彼には身に覚えが無いのだ。
「ザケンジャネエよ!!三回回ってニャン、こんな奇怪な儀式を誰が好き好んでやるんだよ!?
俺を21世紀から呼び出す、依頼の儀式をテメエみてえなメガネザルが知ってたのは驚きだけどな!!」
三回回ってニャン・・・・・
「嘘だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
そんなのおかしいのだ!!あれはクミ&エミリー神のための祈りでは!?
それに、その行動を実践していたのは自分だけではないはず!!
だが、今までこんな生命体の話などセミナーで聞いたことはない!!
ノビタはもう頭がいつも全くつかってなかったためにパンク、ぷす〜。
「そんなのおかしいよ!!あれはクミ&エミリー神のための祈りじゃないか!?
それに、その行動を実践していたのは僕だけではないはず!!
だが、今までこんな生命体の話などセミナーで聞いたことはないね!!」
自分の頭で整理だてたことをそのまんま叫ぶも、マッチョはノビタの意見を
アホらしいと思っているかのような態度だった。
「なんだ、そのあからさまなインチキ神は。バカか、死ね!
それと俺に依頼したいときは、偶然やっちまったなんて確立を下げるために
超オーバーアクションで学習机前で激しく3回、むしろそれ以上回る勢いで
ハイテンションでにゃ〜〜〜〜んと言わねえと無理だぜ。
そんなこと普通意図してねえとやらねえだろうがッ!!!」
なんたる事か・・・・。ノビタは肩をがっくりと落とした。
神様にしいいいいいっかり届くようにやっていた事が逆にこんなマッチョを
呼ぶことになるだろうと思いもしなかった。
もちろん、やっている最中を親に見られたら絶対樹海に身を隠していただろう。
相手に対する恐怖感など既に無い。
そんなことより今までしていたことが神どころか悪魔レベルの野郎を
呼び出したことがあまりにもショックだったのだ。
もはや失望の境地に到達しようとしている。
案外楽に登れるのか、エベレストよりも楽だ、絶対に。
ノビタはもう投げやり状態だ。
「クミとエミリーのバカ〜〜〜〜〜〜〜!!!!・・・・・そういえば・・・
お前依頼って言ったよね?どういうことしてくれるのさ?」
この言葉に、実はこの青いマッチョが神の使いとの期待は一切無い。
何にも期待はしていない。
投げやりだからこそ偉そうに発言している。
でも床にへばりついたまま忙しなく動きまわりながら。
なーゲ槍運動、へばりつき前進。ほふく前進とは違う。
青きマッチョはノビタの心境など全く考慮している気配は無い。
また不気味に大声で笑う。狭い部屋は彼の支配する空間と化しているのか。
だが青きマッチョはまたしてもノビタに耳を疑うような発言をしたのだ。
「そういえば紹介がまだだったな、俺は怒羅衛門。始末屋よ・・・・・。」
「ってなんですとーーーーーーーーーーーーー!!!!!!????」
続く
![]()